「作業所附属デイケア?!」設立のお知らせ

長文ですが、精神科デイケアや精神科OT、地域精神保健福祉にご関心のある方どうぞ。

精神科デイケアは昭和の終わり頃から平成前半まで精神科地域作業療法と地域精神保健の質量ともに最前線であったというのが私見です。

2000年の介護保険法開始にて高齢者医療とリハの仕組みが激変していったのと同様、2006(平成18)年、障害者自立支援法施行以降、精神科地域リハは変わっていきます。

2000年以前、内科クリニック附属の老人デイケアに多くの高齢者が通っていました。

これを医療から介護保険に切り替えて通所リハビリテーションとしました。

現在では、もともと老人福祉法にルーツのあるデイサービスの方が質量ともに介護保険の通所サービスの最前線です。

PT/OT配置数もそちらにシフトしていっています。

では精神科OTはどうでしょうか?

精神科病院は減ることはあっても増えることはないので、そこのOTも増えません。

病院附属デイケアは、立地に難点あるところも少なくありません。

クリニック附属デイケアは微増というところでしょうか。
(若い方はご存知ないかもしれませんが、保健所デイケアなんてものもありました)

平成後半からの精神科地域リハの第一線は訪問看護ステーションと就労移行支援事業所であって、そこにOTも流れています。

入院機能のある病院附属デイケアは身障系も精神科もオワコンとなりつつあるのかもしれません。

メンバーさんとスタッフ、入れ替えもなく共に歳を重ねていきかねません。

精神科デイケアで訪問や外出支援をしようとすると、その分スタッフの加配を当局より指導されたという話を聞いたことがあります。

制度としても柔軟性なく身動きとりにくくなっています。

「医療」という縛りは身分や経済的な保証のある反面、柔軟性に欠け、職種間や組織のヒエラルキーなどの硬直化を生み出しやすいといえます。

しかしながら精神科デイケアでの各種作業活動は、OTにとって意味のある価値ある作業の宝庫だったと思います。

それで以前より精神科デイケアのレガシー⁉︎を受け継げたらと思っていました。

園芸/農作業、卓球、ビデオ鑑賞その他を作業所/就労継続支援B型の所内で行いにくいものもありました。

なので、作りました。

ここ数回アップしてきましたが、作業所から徒歩1分。

マンション一階の庭付き店舗付住宅を改装しました。

利用者さんの休憩室、クラグ活動、余暇活動、面談室、事務室、畑などに運用し、奥の居住スペースには住宅事情に困っている障害ある方にお貸しし居住空間も作ります。

卓球と麻雀は外せないと個人的に思います。

あとは陶芸ですかね?

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